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新米社長のきつきのきづき

親子3代で創った奇跡の紅茶。

2018年8月24日

杵築ブランド認定品の1つに「きつき紅茶」があります。「べにふうき」や「べにさやか」など6品種にハーブなどをブレンドし、生産・販売を行っていますが、今日はその中の「匂い桜花入り」にまつわるちょっと素敵なお話を。
このきつき紅茶を作っているのは阿南(あなみ)さんご夫婦。奥様の紀子さんの祖父・松山意佐美氏はお医者様で、杵築の農村部を主に回診されていました。農家の現金収入の手段として1950年代に国が国内紅茶増産を奨励したことに呼応し、杵築での紅茶栽培を提案、自らもその生産に着手しました。生産者の皆さんの努力もあり、杵築は国産紅茶の生産地として知られるようになり、品評会でも日本一を受賞するまでになりました。
しかし、1971年に発令された紅茶の輸入自由化により、国内紅茶農家は壊滅的な打撃を受けます。ここ杵築も例外ではなく、あれだけ繁栄を誇った杵築紅茶の生産も中止に追い込まれてしまったのです。。
この杵築紅茶の途切れた糸を再び紡いだのが紀子さんのご主人の康児さんです。様々な障害を乗り越え、ついに1995年杵築紅茶の生産を再開します。
おじい様とお孫さんでは2代で、3代じゃないのでは、という声が聞こえてきそうですが、ここに紀子さんのお父様、廣さんが登場するのです。旧制弘前高校に通った廣さんが愛したのは桜の木。荒廃した紅茶畑の空き地にたくさんの桜の木を植えました。その中の1本が偶然に駿河台匂桜という品種で、花弁そのものがふくよかに香る数少ない桜の品種です。
この花びらを乾燥させ、杵築紅茶と混ぜ合わせたのが「きつき紅茶(匂い桜花入り)」。
香料など一切使わない自然の香りと味わいです。
祖父が始めた紅茶栽培、父が植え育てた桜の木、そして孫夫婦が再開した紅茶生産。
70年余にわたる親子3代の時間がなければ生まれなかった奇跡の紅茶なのです。